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おとうと

私には年子の弟がいます。両親と実家にいます。

共働きで、小さい頃から二人きりでお留守番したりしてたのもあって、割と仲はいいかもしれません。
といっても、ひんぱんにメールとか電話のやりとりをするわけではなく。
たまに会うと「おう、ドライブするべ」とか言って(ええ、横暴な姉ですが何か?)、弟に運転させてどっかに行くとかしてました。
最近はさすがに、そういうのもなくなりましたが。
まあ、ジャスフォーとアラフォーの姉弟が、連れ立って遊びに行くのも、端から見ると気持ちが悪いしね。

弟は、幼い頃は言葉が遅く、養護学級に入るか? くらいの感じでした。
今でもあまり饒舌ではない方ですが、頭の中で練る時間が長いのか、彼の言葉は時々、ドキッとさせられるほど重く、ていねいです。
んで、なぜか周りの評価がいい。「好青年」とか思われてやがるし。家では無口だけど、外ではそれなりに他人と接してるんでしょうね。表面的にフレンドリーな私なんかより、誠実で、人間としてはずっとまともなんじゃないかと思います。

でも、彼は気難しく、機嫌の悪い時は全く心を開かず、平気で家族のことを無視したりするのよね。
機嫌のいい時は、こっちから話しかけなくても、おしゃべりするくせにさ。
ほんと、めんどくさい。
一緒に住んでいる両親とはほとんど話もしないので、私が彼の様子を探る係になっているらしいです。
まー、もうすぐ四十路の男のことなんて、放っときゃいいだろと思うんだけどさ。
近くにいるからこそ、何考えてるか気になるんだろうね。
弟も、近い人に対しては極端にコミュニケーション省略するから、余計な心配かけるんだよな。

それはともかく。
こないだ実家に行ったとき、彼は機嫌がよかったらしく、久しぶりに長く話をしました。

私が実家に行っても弟はだいたい自分の部屋にいるので、久しぶりに彼の姿をまじまじと見たんですが…あんた、すごく痩せてない?!
「うん、一ヶ月で8kg痩せた」
2年前から8kg太って、健康診断にもひっかかったので、ダイエット(ていうかシェイプアップよね)をはじめたとか。夕飯をプロテインにして、酒と甘いものを断ち、毎日腕立て伏せともも上げ数セットを一ヶ月続けて、8kg減。
「目標に達するまで、酒も甘いものもとらない!」…こういう極端にストイックなとこ、ほんと父ちゃんに似てるわ。そんなんじゃ長く続かないでしょうに。
「朝起きてすぐと、仕事前に腕立て伏せして、あとは帰ってから運動してる。でも、腹筋やろうと思ったら方法間違って、こないだ整体に行ったら、右脚が4cm縮んでるって言われた」
あんた、ヘルニア持ちなんだから、腹筋の筋トレは気をつけなよ〜。
「うん、整体のおっちゃんにトレーニングの指導してもらうわ」

そんなこんなで、話は仕事のことに。

彼の職場は卵屋で、鶏舎や機械のメンテナンスをする部署にいるんですが、定年になった元上司と弟の地位が逆転し、弟が今、部署の長(つっても、この部署2人しかいないけど)。
着々と昇進して、今は所属長とかいう、係長待遇になっているらしい。
「会議に出ないといけないし、目標とかたてないといけないから面倒だけど、自分の思うようにやらせてもらってるから、今、すごく楽だ。今年度の目標で破卵率を1%下げるとどれだけ損失が少なくなるか計算してレポート出して、実際、もう目標達成できた」とかなんとか言ってた。
そういやあんた、前の会社でもそんな感じで、作業効率あげるためにマメに計算してたねぇ。

「鶏舎もその他の施設も増えてるから、人増やしてもらえないか頼んでみたら、うっかり通っちゃってさ。まさか聞いてもらえると思わなかったからびっくりしたけど。面接のとき立ち会えるといいなぁ。変な人入れられたら困るしさ」
あんたエラくなってるんだから、頼めば立ち会わせてもらえるんじゃないの?
「だといいけどなぁ。経験ない方がいいんだよな。他のやり方に染まってると、邪魔になるし」
男の人はプライドもあるから、なかなか自分のやり方変えられないだろうしね。

そこでふと小声になり、
「最近思うんだけどさ、大学辞めなきゃよかったなーって」
ほ〜らねー。エラくなっていろんな人と話すようになったら、わかるでしょ。
「うーん、やっぱりさ、学歴によってレベルが違うと言うか…うちの会社、大卒少ないからがっかりすることも多くて。もちろん、学歴関係なく仕事できる人はいるし、実際、自分が尊敬してた先輩は高卒だったけどすごく仕事できる人だったし。でもねぇ、努力して手に入れたものがある人って、いろんな意味でレベルが高いんだよね。学力ってそういうことなんだと思った」
ほほう。
「自分は、高校も大学も受験しないで入っちゃったからさ。努力して手に入れたものって、そう簡単には手放さないものなんだよな…」
後悔先に立たず。でも、自分で思い知ることができたのは、いいことなのかもしれない。
大学を辞めるときに私が引き止めたとしても、弟は、きっと、聞く耳を持たなかっただろう。
その時のその選択をした自分を受け止めて、今、それを埋めるためにできるだけの努力をすればいい。あなたが尊敬した先輩が、そうであったように。もちろん、事実は覆せないけれども。

そういえばあんた、仕事辞めたいとかって前に言ってなかった? あれは?
「いや、今は全然。今の会社に居続けるとしても、他に行くにしても、とりあえずはここで行けるとこまで登り詰めようと思って。でないと、意味ないしさ」
おお〜、あなたが責任を持たされてここまで燃える男だとは、正直思ってなかったよ、姉ちゃんは。ずいぶんたくましくなったこと。

父ちゃんは事あるごとに「おれがお前たちくらいの歳の頃は、給料○○円もらってて…それに比べたらお前たちは情けない」なんて言うけど、大丈夫、父ちゃんと同じく、牛後ではなくて鶏口を目指す血統は、ちゃんと受け継がれておりますよ。
まあ、姉は、最近すっかり日和っておりますけどね。おほほ。

ともあれ、痩せて、仕事でも自信に満ちているいい感じの弟に、今のうちに早く彼女ができますようにと願う姉なのでした。なむなむ。

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Author:こけし
イカとサバの街から冷麺とわんこそばの街に移り住んだ、アラフォーです。

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