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パーク・ライフ

「悪人」の吉田修一の別の小説が読みたくて、数冊買ってみた。
まずは、芥川賞を受賞した「パーク・ライフ」を読んだ。
日比谷公園にまつわる人たちの日常を描いた物語。
物語?
というより、日記みたいな感じ?
いわゆるドラマチックな出来事があるわけではなく(あるとしたら、最初の「スタバ女」との出会いくらいか)、淡々と主人公の日常が続いていき、読み手の私はそれをたどっていく。
でも、丁寧な描写や言葉遣いで、その日常がたださらさらと流れていくだけではないように感じ取られる。
うーん、こういうの、嫌いじゃないけど、「悪人」読んだ後だとものすごく物足りないな。
うん、悪くないけど物足りない、それだけ。
でも、普通のオレンジジュースかと思ったらつぶつぶが入ってた! みたいな引っかかり感はありました。

もう一つの短編「Flowers」の方が読み応えはあるけど、内容に好き嫌いはあるかも。
花を生ける男はいいな、と思いました。
男性は、物に感情を込めないから、形として美しいものを作ることができて、それに安心して感情移入ができるのかも。
(って書くと生け花の話のようですが、全く違います。それにしてもこの人は下半身出すの好きだな(笑))

今は短編集の「初恋温泉」を読みはじめましたが、私はこっちの方が好き。まだ1話しか読んでないけど。
それぞれ、モデルとなった温泉宿があって、次の温泉は「青荷温泉」だそうです。
表題作の「初恋温泉」がトップで、これがなかなかよかった。
男と女は別な生き物。だからわかりあおうと努力をするんだけど、その努力からすっと身を引きたくなる瞬間がある。でも、その理由は相手にはわからない。そんな話(かな?)。
幸福である瞬間を見せたい男、幸福でないときこそ支えたい女。
男は「幸福な瞬間=かっこいい自分」を見せたいが、相手に自分を必要とされたい女は、男が幸せでないときも見つめていたいと思う。
「幸せなときだけをいくらつないでも、幸せとは限らないのよ」という妻の言葉に、しみじみ納得できました。

話の内容はどうであれ、吉田修一は動いたかどうかすらわからないような感情をすくいあげて、言葉で表すのが上手な人だなぁと思う。
レビューに「表現がよすぎてきつく感じる」という言葉があったけど、同感。


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Author:こけし
イカとサバの街から冷麺とわんこそばの街に移り住んだ、アラフォーです。

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